お久しぶりです。東工大1年の青木です。蝉ランの青木です。
初飛びしました!10月26日の事です。講習日数は21日ですね。長かったです。パラの同期が6月7月から飛び始めてる中僕らハング講習生はえっちらおっちら機体を担いで斜面を登っていた訳です。
閑話休題(ほんだいへ)
10月26日(日)、この日も前日と同じく南西の風が吹いてました。ハングテイクオフからだと北東の風が最適らしいので状況としては最悪ですね。とはいえ午後から南東に変わるかもとGPV様が仰っていたのでなら待つか、と言う訳で永遠とテイクオフ場で待つことにしました。同じく初飛びをしようとした山本と谷も一緒にテイクオフ場で待つことに。前日に初めて行ったテイクオフ場で案外寒いと思いながら上手い方たちが飛んでいくのを眺めながら永遠と待ちます。昼も過ぎてぼーっとしてた時に風が少しずつよくなり始めだんだん期待が高まってきます。テイクオフ場が良くてもランディング場が良くなかったりその逆もあり中々飛べない状況が続いたのですが、ついに良くなりさて飛ぶぞといった空気の中インストラクターの大門さんが指示を出しました。
「青木君から行って。」
僕ら(青木、山本、谷)は「!?」ってなりました。じゃんけんで谷→山本→青木の順で飛ぶことを決めていた僕は谷のテイクオフを見ようと動画を取るためのiPhone片手にのんびりしていたので、焦りました。取りあえず準備をしてテイクオフスタンバイをします。今思えばその時から少し緊張しすぎていましたね。一旦自分を落ち着けてテイクオフ。
(静かだ。)
テイクオフして最初の感想です。予想を裏切りかなり静かでした。少しの風切り音とはっきりとした無線しか聞こえません。感動しました。
しかし、風に煽られる煽られる。少しイラつきながらもランディング場(下りる所)の方へ飛んでいくのですが、さて僕は思いました。
(ランディング場何処よ。)
一度目の死の危険を感じた瞬間です。下りるサブランの位置が分からんのです。サブランが田んぼと同化してるんですね。上空で割とテンパってた僕にはそれを見つけることが出来ず、目標が分からないままイントラの無線に従って飛ぼうとします。
そこで2度目の死の危険を感じる出来事です。左に傾いたのをもとに戻そうと右修正を入れた時にオーバーコントロールと風の相乗効果で右に傾きすぎました。右に100度傾いた時に僕は戻すのを諦めてそのままぐるっと1周。単純に高度を下げるだけの行為をしたんですね。あ、これ不味い、と冷静に焦りました。
さて、サブランの位置は分からない。でもパララン(パラグライダーのランディング場、ハングとは別)の位置はイントラの板さんが手を振ってくれていたので分かりました。その後パラランに下りることになったのですが、パラランを見ること自体が初だったのとテンパっていたのでもうなんだか半分ぐらい自分で下りちゃったんですよね。そのせいで逆侵入してしまい、前には車と木。車は避けたのですが、木に思いっきり突っ込んでいきます。3度目の死の危険です。死にたくはないので衝突の直前にフレア。かなり思いっきりフレアしたので衝撃はほとんどなく木に着地(?)。そのままボトッと落ちて救出されました。
蝉でした。
救出されて無事なことを確認されてから頭を叩かれました。そこで調子が戻って完全な自分を取り戻して、笑うしかありませんでしたね。色々なことがごちゃまぜになって笑いがこみあげてくる。最高でした。
今回初飛びするにあたって皆さんに心配をおかけしました。すみませんでした。ありがとうございました。これからも飛び続けていこうと思うのでどうかよろしくお願いいたします。