最近の飛びの話をします

どうも、しまえながのあやかです。現地ボスを務めた新歓期もあっという間に過ぎていき、ようやく足尾で自分の飛びができるようになりました。足尾に行ってるはずなのに飛ばないのが病みつきになりそうです。よい子は真似しちゃだめですよ。ちゃんと夜に寝て、朝起きて元気に講習へ向かいましょう。できれば一便で山にあがりましょうね。

今日は、ブログ書こうよ~てみんなに言いたいので、まず自分で書こうと思います。最近のことをつらつらと。

NP検の話

さて、私事ですが、つい最近NPを取ることができました。約80本のフライトで取ることができたので、まあまあ頑張ったのではないでしょうか。私の後に初飛びしたハングの同期たちにフライト本数で抜かされてて焦りましたが、一フライト集中で密度の濃い飛びができているということで(?)溜飲を下げました。

NP検を受けた日は誰が行ってもわかるほど最高のNP検日和。曇天でサーマルはきつくなく、かといってシンクもなくてずっと浮いていられるような天候。穏やかな東風1~2m。久々に飛びに行けた日でしたが、結構前にも一回NP検日和を逃した時があったので、今日を逃したら検定受けられないかも!!と思い、思い切って受けてみることにしました。私が検定を受ける前に、社会人の方2名がNP検を受けて、無事合格していました。3人目でNP検受かるぞ!と意気込んで飛びました。が、残念ながらうまくいかず。お恥ずかしながら1回目はピッチングが△とランディングのファイナルアプローチ不足の二つ減点で合格はあげられないといわれました。でも今日を逃したら検定が受けられないかもしれない、、。そう思った私はもう一回挑戦します!!と言い、山へ上がりました。

テイクオフについたのはお昼ごろでしたが、コンディションは変わらずに穏やかな気候。次がダメなら諦めて別日に受けよう、と思い、先ほどのフライトの反省を生かして飛びました。ピッチングも横に向くことなくうまくいき、ランディングもファイナルアプローチを長くとり、ターゲット5m以内には着陸。これはうまくいったのでは?とインストラクターさんのいるテントのほうを見ると、みんな渋そうな顔をしていました。私はうまくできたと思ったけど、まだだめなところがあったのかな、受からなかったのかなと思いました。どきどきしながらインストラクターさんにどうでしたか?と聞くと、まだ時間はあるよ。と言われました。あ、これも駄目だったんだ、、、と。何ができていなかったのかわからなかったので、まだNP検は受けるべきじゃなかったのかな、自分には早すぎたかな、とか心の中で反省していたその時、合格です、ちゃんとできてたよ。と言われました。よかった――――――――――!!!!!こんなサプライズいらないですね、心臓に悪かったです。そんなこんなで無事NPになることができ、パイロット課程に進むことができました。やったー!

NPになってからの話

BからNPになってもあんまり変わらないと考える人が多いかもしれません。ですが、実際NPになってみるとそれは嘘だ!!と思いました。

一番大きい違いは飛べる空域が格段に増えたことです。Bまでは足尾山頂~パラメイン、COOテイクオフくらいまでの空域でソアリングをしており、名人からは猿公園にいってもいいよと言われていましたが、まだ怖くて足を延ばしたことはありませんでした。しかし、NPになると猿公園~風車までいけるようになり、定かではありませんが筑波山までいってもいいとか。今まではパラメインくらいしか見れなかった世界が一気に広がり、よりよく考えて、広い視野で飛ぶことが求められるようになったと思います。

そしてもう一つ変わったのが、自分一人で飛ぶことの責任の重さです。裏返せばイントラさんからの信頼度が上がったといえるかもしれませんが、NPはエリアパイロットなので自分ですべて判断してテイクオフ、ランディングをする必要があります。まだイントラさんが見てないとフライトすることはできませんが、無線が入ることはほとんどありませんし、B級生ほど気にかけてもらえません。だから風下へ行く、吹き抜けしている山沿いへ行くなどと、ひとたび判断を誤ると助けてくれる人が誰もいないのです。一人で飛んでいるのだからBでもNPでもそれは当たり前じゃないか、という意見も聞こえてきそうですが、NPのほうがすべて自分で考えてフライトをする、という力が求められる気がします。責任重大でちょっと怖いなと思うかもしれませんが、それ以上に広い世界で飛ぶことは楽しいです。飛んだことのない場所でのソアリングなど難しいこともある反面、今まで見たことない景色が見えるというのは楽しいものです。このままどこまでも飛んでいきたい、と思うかもしれません。(私は小心者なのでランディングに早くおりたかったです。)とりあえず、B級生のみなさんにはNP検を早く受けることをお勧めします!!早く一緒に新しいところへ飛びに行こう!!

ソアリングの話

今日は筆が乗ってきたのでまだまだ書こうと思います。ソアリングの時に何を考えているかというのは人それぞれだと思いますが、私の思考回路を少しだけ共有しようと思います。みんなに話すと結構引かれるので特殊なのかなとか思いますが、ぜひ自分の飛びの参考にしてくれたらと思います。

指摘された特殊ポイントとしては、今までバリオをつけて飛んだことがほとんどありません。ソアリング初心者のときに一本音バリをつけて飛びましたが、自分の今上がっているなという感覚と、バリオの上昇音に1,2拍ほどの微妙なズレがあり、それが納得できず、ソアリングできているならバリオつけなくてもいいやと思ったのがきっかけでした。あとは単純に音がうるさいというのもあります。折角大自然の中を飛びに来ているのに、機械音とともに飛ぶのがまだ解せないのです。誰かこんな私に合うバリオを作ってください。

ソアリングをしている最中の思考を書いてみようと思います。文字に起こしたことはないのでどうなることやらという感じですが、感覚的になりすぎないように言語化頑張ります。ソアリング初心者の皆さんはぜひ参考にしてみてください。上級者のみなさんもぜひ参考にしてみてください。とりあえず思いつくがままに書いてみようと思います。

まずテイクオフしてパラメインや猿壁など風向きによって上昇気流がありそうなところにだいたい向かうわけですが、その最中で上昇気流とぶつかると機体がグンッと持ち上げられます。バリオをつけている人は音が鳴り始めるのかもしれませんが、感覚的にもハーネスが上に引っ張られ、上がっていることがわかります。

ソアリングの基本は3秒ルール。1・2・3と直線飛行したのち、旋回を始めます。これはサーマルの中心に行くまでにだいたい3秒かかると言われているからで、明らかに急上昇したら3秒よりも早く回し始めています。

旋回を始めると上昇し始めるわけですが、この時に周りの景色をよく見ます。一周回す前とあとで遠くの山がどれほどの位置に見えるか、テイクオフからの距離がどれほど変わっているかを見ます。これをすることで、風下に流されすぎていたり、上昇していると思っても実は上がっていないということを防ぐことができます。

順調に上昇していると確信できたら、あとは旋回半径やバンク角などをライザ―コントロールで都度修正をし、サーマルセンタリングを心掛けます。旋回している内側のブレークコードは固定したままで、外側のブレークと体重移動で旋回をコントロールをするといいと言われていますが、体重が内側にかかっていて体も内側によっているため、内側のほうがブレークを操作しやすく、つい内側のブレークを動かしがちです。いつもこれからの課題だなあと思いながら飛んでいます。

風がある程度吹いているときは回しながら風下に流されてしまうので、背中に風を背負ったときは旋回半径を短く、風上に機体を向けたときは旋回半径を長くなるようにコントロールをします。どの程度旋回半径を長くするかは風の強さと自分の流され具合次第です。風上にインテークが向いているときには、前進するスピードが遅くなるので、サーマルの中に入っていれば、風下に向いているときよりも長い時間上がることができ、浮きやすいです。加えて両方のブレークを軽く当ててあげることで、更にスピードを落とすことができ、浮きやすくなります(これはやりすぎ注意!ほんの数ミリ程度)。これを風上修正と呼んでいますが、注意する必要があるのは、サーマルも風に流されているということです。つまり、風上修正をしっかりして最初から最後まで同じ筒のなかで旋回しようとすると、残念ながらサーマルを抜けてしまうことがあるのですが、これは雰囲気で頑張るしかないですね。

とまあ、こうやって都度修正を繰り返してぐんぐん高度を上げていくわけですが、ある程度の高さまで来たら、次のサーマルを探さなければなりません。これが至難の業。一番簡単なのは今上がっている機体の近くに行く、という方法です。先ほど述べた通り、サーマルは風に流されているわけですから、自分よりも高度の高い機体が回していたら少し風上側から、高度の低い機体だったら風下側にサーマルを探しに行くとあたることが多いです。

もう一つの方法は雲をよく見るということです。できたばかりの雲の下はサーマルになっているはずなので、生成途中の雲を探すという手もあります。サーマルは風にながs、とまあ耳タコなので省略しますね。こうして新たなサーマルを見つけて上げる、見つけてまた上げるを繰り返すことで長時間飛ぶことができます。

重要なのは、無理をしないこと。私はテイクオフよりも100mくらい?低くなったらランディングへ行くことを考えます。もう少し山際で粘れるかもしれませんが、安全第一。運が良ければ講習場やランディング上空でサーマルにあたることもあるので、きれいな景色を見ながら飛行を楽しみます。

まあなんかいろいろ書きましたが、大事なのは

  • ソアリング中はブレークで都度修正
  • 次にあげるサーマルを探し続ける
  • 安全第一、粘りすぎない

といったところだと思います。あんまり頭を使いすぎても景色を楽しめないので、感覚に任せられるところは任せて、大自然の中を飛ぶという瞬間を楽しむことも大切だと思います。何を考えるかは人それぞれですが、おすすめあったら教えてください。暇なときは小声で歌ってもいいですね。

なんだかんだ1時間くらい経ってるし、たくさん書いた気がするし、長すぎると読むの大変なので、この辺で終わりにします。これからも安全第一で、パイロット証目指して頑張りたいと思います。ではまた~

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